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イタリア広場 Piazza d'Italia(1975年)アントニオ・タブッキ著 村松真理子訳  [Reference]

イタリア車が作られた文化的な背景を理解するための一つと
して読みました。

地中海に面した、トスカーナ地方の村の、貧しい三世代にわ
たる一家の物語。
時代は19世紀末のイタリア統一期から、第二次大戦後の共和
制発足の混乱期まで。激動のイタリア現代史を、ある家族の
叙事詩として描かれています。
ランチアの設立者ヴィンチェンツォ・ランチアと重なる時代
です。
 物語は「エピローグ」が巻頭にあって。時代を前後しなが
ら進んでゆきます。
双子や同名の親子などや、表現や物語の曖昧さなどなかなか
理解できなく、何度も読み返し戸惑うこともありましたが読
み終えた後は新鮮で後の引く内容でした。

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出版社 ‏ 白水社 (2009/9/1)
単行本 ‏ ‎ 228ページ

アントニオ・タブッキ(Antonio Tabucchi, 1943年9月23日 -
2012年3月25日)


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